Snuggery

一生忘れない・・・・・。 柴犬 ”小春” のこと

CIMG1292.JPG 元々動物が大好きで、実家では長年たくさんの猫と暮らしていたharuka。
動物は好きだけど、一緒に暮らした事は一度も無かったじじちゃん。

新婚の時から、
「いつか犬と暮らしたい!」

「いいでしょう?」「ねっ?ねっ!」
と事あるごとにじじちゃんに同意(説得?^^;)を求めていたのだけど、それからしばら~~~くして動物と暮らせる環境に変わったのを機に、私たちは1匹の犬を迎えました。

それが柴犬の「小春」、2005年5月の事でした。
ちっちゃくて、ムクムクで、瞼がまだ窪んでて、胸の所にツキノワグマみたいな白毛があって、黒い差毛がいっぱいの可愛い小春。
当時harukaはちょこっと仕事をしていて、
CIMG1291.JPG
「我が家に来てすぐに朝~晩までお留守番犬にさせちゃってゴメンね」と思いつつ、それでも初めての犬との生活は順調に1日・・・2日と経過していきました。

ところが小春を迎えて3日目の夕方、
仕事から帰宅すると、小春の様子がおかしい。
首を床に擦りつける様にもたげていて全く上がらない。
ぐるぐるとひたすらサークル内を這いつくばっていて、声を掛けてもこちらには全く反応しない。

慌ててじじちゃんとブリーダーさんに電話を掛けて、すぐに動物病院に駆け込みました。
じじちゃんもすぐに仕事を切り上げて、病院に来てくれました。

病院に着いた時には口から泡を吹いていて、意識がもうろうとしていた小春。
初診では原因などは判らず、「もしかしたら伝染病の可能性もあるので今晩は病院では預かれない」と言われ、その日は小春が落ち着くのを待って帰宅。
それから病院に何度も通って、しばらくして病名が判明しました。

「先天性の多発性門脈シャント」

DSC00670-1.JPG肝臓は、腸から運ばれてきた血液中の有害物質を無害化する役割を担っているのですが、肝臓の血管(門脈)に異常があって、腸から運ばれてきた血液の一部・または全部の流れが肝臓を通らずに全身へと流れていってしまう(毒素が脳に回ってしまう)先天
性・または後天性の病気です。

通常、数ヶ月~数年後に発症する事が多く、いくら先天性とはいえ生後3ヶ月程で発症するのは珍しいのだそうです。

昼夜問わず発作が再発する可能性があり、命に関わる病気であったため、あと数日残っていた仕事をわがままを言って中断させてもらい、それから数週間精一杯小春の看病をしました。
小春も一所懸命頑張りました。
そして最初の発作から1週間後には、外見的には病気と判らない位にまで回復、幸い脳神経への後遺症も残りませんでした。
(もちろん、病院通いの毎日&薬漬けではありましたが)

DSC00668-1.JPG
でも、この病気は内科的治療では持って数ヶ月の命、外科的治療をしても長く生きる事は難しい、非常に厳しい難病です。
小春が少しでも長く元気でいるには外科的治療しか選択肢がない。

でも特に多発性のこの手術はとても難しく、執刀できる先生が非情に少ないのです。

私たちは先生やブリーダーさんと何度も何度も話し合いを重ね、最初の発作から2週間後、小春はブリーダーさんの元へ帰る事に決まりました。
ブリーダーさんの知り合いの先生に多発性シャントの執刀経験者がいて、その先生に小春の命を委ねることになったのです。

それは小春が生きられる唯一の方法でしたが、一方で私たちとの永遠のお別れを意味していました。
我が家と執刀してくださる先生の病院は飛行機でないと行けない位離れていて、術後に小春を負担の掛かる飛行機に乗せることは困難だったからです。

たった数週間の生活だったけど、この頃には身体がひと回り大きく成長していた小春。
まだまだ差し毛はいっぱいあったけど、もの凄く頭が良くて可愛いムクムクちゃんでした。

それからしばらく経った6月21日。
小春は手術を受けました。
手術は無事成功、そして執刀医のご友人が小春を育てたいと申し出ているとブリーダーさんから伺いました。

DSC00678-1.JPG発作を起こしてから、血管造影や手術などわずか3週間の間に3回も全身麻酔&開腹した小春。
とっても痛くて辛くかったでしょう。
小春のことを思うと涙が止まりません。

手術を受けた事が小春にとって結果的に良かったのか悪かったのか、今でもそれは判りません。

その後随分経って小春はお星様になってしまったのですが、でももし手術を受けなかったから、もっと短い命で、しかもとっても苦しみ続けなければならなかった事を思うと・・・・・・。

小春の事があってから、じじちゃんは当分犬は飼わないと思っていました。
あまりにも辛い数週間だったし、小春との別れは身を引き裂かれるような思いだったから。

でも、私の考えは少し違っていました。
もちろんすぐに次の子を・・・・とは思わないし思えない。
小春の闘病中、寝ずに看病をしたり、安楽死の事を考えなければならなかったり、精神的にも体力的にもとても辛かったし、小春との別れは本当に本当に辛かったから。
でも、今後このまま私たちが犬を育てなかったら、私たちにとって犬は辛く悲しいものでしかなくなってしまう。

私たちには小春を迎えるにあたっていっぱい夢があったんです。
犬との幸せな人生・・・。
このまま悲しい思い出だけが残るのはイヤ。
「犬との生活って、こんなにも楽しくて幸せなものなんだ!」って事を実感したい。

それから月日は流れ、今、私たちの元にはカンナがいます。
小春の居ない生活があまりにも辛すぎて、初めは私がじじちゃんを強く説得してしまった感じで話は進んでいったのですが、今ではじじちゃんもすっかり親バカです。(お友達の間では、じじちゃんの親バカっぷりは超有名(笑))

ちなみに柴犬にしなかったのは、小春の事が思い出されて辛いのと、そして、病気の事を色々調べていく中で、柴犬は他の犬種と比べて年をとると痴呆にかかる確率が高いという事を知ったんです。
もちろん必ずと言うわけではないし、他の犬種だってなり得るし、例えばガンにかかる確率が高い犬種があったり様々ですが、トータルで諸々考えてトイプードルに決めました。

DSC00681-1.JPG小春のことは一生忘れません。
今でも部屋のあちこちに写真を飾り、写真に向かって話しかけたりもするし、柴犬が好きな気持ちに変わりはないので、街で柴犬を見かけると触れ合ったり、小春の話はじじちゃんとちょくちょくしています。

今カンナを育てている経験があって振り返ると、とても頑固で神経質で気難しかった小春。
でもでも可愛くて賢くて、大好きで大好きで、本当にかけがえのない存在の小春。

私たちは小春の事を、一生忘れない。